3月も半ばとなれば、幼稚園を運営していた頃は卒園式のシーズンでした。ひくま幼稚園の卒園式は、ずばり、「保護者の方々に泣いていただきますっ!」をモットーとして、感動的な式となるように工夫・努力いたしておりました。園生活を振り返り、先生たちからのメッセージなどからも我が子の成長を再認識し、4月から始まる新生活に我が子共々に期待を持っていただく、そんな式になるように、そしてちょっぴりのさみしさの混じった喜びの涙をっ!という感じでした。
今、私が司る式と言えば、まあお葬式なわけですが、こちらも参列していただいた皆さまに、「感動」というと語弊が生じる可能性がありますが、なにかしらの「心の動き」を感じていただきたいとは思っています。故人への感謝の気持ち、遺族の皆さまへのいたわりの気持ち、そして身近な方の死を通して「生と死」というものに深く考えを寄せる機会となってほしいと思い、特に通夜の後の法話などに工夫するように心がけております。
そう言えば、先代和尚が昔、葬式では、龕前念誦(がんぜんねんじゅ)や引導法語で、参列者が意味がわからなくとも自然に涙がこぼれるように唱えなければならないと言っていたことを思い出しました。その域にはまだまだですが(って、いつできるんだ?という感じですが…)、精進して参りたいと思います。
卒園式のシーズン
