坊さんをしていると、クリスマスはどうするのと聞かれることもございます。前にブログでも書きましたが、うちでは普通にクリスマスのご馳走もケーキもいただきます。こどもたちからもクリスマスプレゼントを要求されますので、家内が贈っております。別に私が坊さんだからと言って、坊さんではない家族が、もはや国民的行事になっているクリスマスを楽しめないなんて、かわいそうですからね。
でも、私が小さい頃、我が家にはクリスマスはありませんでした。そのあたりは割と厳格でしたね。ただ抜け道がありまして、プレゼントももらえましたし、ケーキもご馳走も食べることができました。
まずプレゼントですが、先代住職である父は寺に入る前は高校教師をしておりまして、冬休みに入るとすぐに、同僚の先生方と共に三泊くらいの旅行に行くのを毎年のこととしていました。その際に買ってきてくれるお土産がおもちゃということで、なんとなくクリスマスプレゼントっぽくもらっていました。続いてケーキとご馳走ですが、私の弟が12月26日生まれですので、誕生日祝いとしてご馳走にもケーキにも、クリスマスから一日遅れでありつけました。当時は弟さまさまでしたね。
余談ですが、父は旅行費用捻出のため、あと溜まっていた飲み屋のツケを支払うため、「12月はボーナスがあるから給料は出ないよ」と言って母をだまし、丸々一か月分の給与を着服していたそうです。ばれていなかったのか、だまされたふりをしていたのか…。さて、今となってはわかりません。