気が早いなぁと思われるかもしれませんが、歳晩作務、つまり大掃除を始めました。寺は掃除するところが多いですし、家内と二人でいたしますので、ぼちぼちと進めてまいります。
今日は本堂の横の座敷を掃除いたしました。扁額が多いので、それらもはずして拭き上げます。ひもが弱くなっているものもあり、替えました。
日ごろ、ぼうっと見ている扁額も、どなたが書かれたものかよくよく見ながら掃除をいたしました。お葬式のときに使う馬のしっぽのような法具である払子(ほっす)の絵は、画讃共に方広寺の第二代管長猊下でいらっしゃる間宮英舟老大師の書かれたものでした。はんこに「間宮」の字が読めました。この方も天龍寺僧堂の大先輩です。大正七年に管長に就任されたそうですので、昭和初期くらいに書いていただいたものでしょうか? 他にも掛け軸が数本いただいてございますが、未だ整理できておりませんので、これは来年の課題にいたします。
富士山とかたつむりは山岡鉄舟居士の書かれたものだとか。これは以前当山にお出かけくださったあるお寺の方丈さまに教えていただきました。はんこに「鐵太郎」「高歩」と読めるので、まちがいないですね。この方も天龍寺の滴水老大師に参禅されたそうなので、こちらも天龍寺の大先輩となるのですね。鉄舟居士の扁額はもう一枚、掛け軸も数本ありますので、こちらも来年には整理し直したいと思います。またお目にかけますね。