立冬はまだ先ですが、一気に季節は冬といった感じですね。風に頭がすーすーしております。でもまだ法衣は夏のまま。衣替えは11月1日です。以前は10月5日の達磨さんのご命日、すなわち達磨忌が衣替えの日だったように思いますが、最近は温暖化が進んだせいか、方広寺の宗制(方広寺が定めた方広寺派寺院の法律みたいなものですね)の別表第二号には、「更衣は五月一日と十一月一日とする」と書かれております。確かこの宗制も令和二年に改訂されたと思います。
この宗制の別表には、私たちの法衣や袈裟、数珠等の色などが細かく定められており、特別な儀式などには、正しくその威儀が求められます。私は先代のおさがりで十分に間に合いましたので、古くなってしまったものを除けば、特に新調する必要はなかったのですが、体格に差がありますと、それぞれに全て新調ということになり、けっこうな出費となります。昔「坊さんは元手がかからなくていいね」とおっしゃった方がいましたが、どうしてどうして、けっこう費用はかかるのですよ。