本日、9月19日は、先々代の善信寺住職、東明和尚の命日です。東明和尚は善信寺十六世であり、私の祖父にあたります。
戸籍謄本によりますと、東明和尚は明治36年(1903年)12月8日に岐阜県大垣市にて、父 桑山九右エ門、母 古田なつの間に産まれ、本名を斧三郎といいました。そして大正13年には母の実家の家督を継ぎ、そのときに東明と改名もし、古田東明となりました。昭和15年には古田家を廃家し(古田家の位牌は現在私がお守りいたしております)、水野俊子の婿として水野家に入りました。戸籍上の簡単な表記だけを見ても、なかなか複雑な家庭環境にあったようです。
僧堂は愛知県の徳源僧堂に行ったと聞きました。ということは、関廬山老大師の下で修行されたのでしょうか? あるいはその次の古仲鳳州老大師のご指導を受けたのかもしれません。また身体があまり丈夫ではなかったものの、軍属として一時期従軍していたこともあったそうで、ご苦労されたようです。それにしてもこういった話をもっともっと聞いておけばよかったのですが、残念ながら私が18歳のときに遷化いたしました。もう4年がんばってもらえれば、私の修行僧姿も見てもらえたのですが…。
昭和22年には、妻俊子とともにひくま幼稚園を開きましたが、不肖の孫が情けなくも閉園することとなってしまいました。私があの世にまいりましたら、平身低頭、謝罪に努めなくてはなりません。おじいちゃん、ごめんなさい。
没年は昭和58年(1983年)。80歳でした。