二月も終わりましたので、本堂に掛けてあった涅槃図はしまい、新たにお釈迦さまのお誕生日である降誕会のために、降誕図の版画を掛けました。これは臨済宗ではないのですが、東大寺の別当であり華厳宗の管長さまである清水公照師作の版画です。そしてこれもまたご縁ですが、清水管長猊下は、私の修行した京都・天龍寺で修行されました。他宗派でも禅宗の修行に意義を持たれていらっしゃったのでしょう。
お釈迦さまは産まれたときに「天上天下唯我独尊」とおっしゃられたそうですが、まさに元気よくお産まれになった様子を表している絵で、うれしくなってしまいますね。再額装してくれた元城の額装店、ページワンさんでも好評でした。
先々代は4月8日の降誕会には、ひくま幼稚園の園児たちを本堂に入れて、なぜかカルピスを一杯ずつ振る舞い、お釈迦さまの話をしておりました。私も園児だった頃にかすかに記憶いたしております。今はなかなか宗教教育も難しい時代ですが、宗教的道徳教育は幼児教育には絶対に必要なものだと思っています。