寺の玄関に、網代笠、わらじ、杖、そして「行雲流水」とかかれた看板袋が飾られております。これは「私以外にこの寺の住職に適した人が現れたならば、すぐにその方に住職を譲り、私は出て行きます」という覚悟を示しています。本当にそういう人が来られると困ってしまうのですが…(汗)
網代笠は修業中に使っていたものでだいぶ古くなっておりますが、わらじも相当古くなっており、藁がほぐれて玄関を汚すため、新しいものに買い替えました。法衣店にお願いしたのですが、けっこうなお値段でしたね。はは…。今ごろはわらじもお高いですが、修行中は托鉢には毎回履きましたし、日常的に使っておりましたので、けっこう消耗しておりました。雨が降ったりしますと三回くらい履くともうぼろぼろで、そのため最初から雨とわかっていれば、ビニールでできたわらじを履いたものでした。飾るものとしてはやはりビニールわらじだとしっくりきませんので、藁製です。私が他の方に追い出されなければ、この後は買い替えなくてもこの一足で済みますでしょうか。