先代が絵を描くための作業場としていた本堂の上間の間ですが、使わなくなった後は物置になっており、いろいろなものが雑多に詰め込まれておりました。ここをなんとか整理したいと思ってから数年が経ち、この度やっと、整理がつきました。と言っても、片付け下手な私のことですので、“右のモノを左に”といった程度の整理しかできませんでしたが、なんとか一間、開けることができました。
さて、床の間の飾りはどうしようかなと、またうれしい悩み。こういうの好きなんです。とりあえず白隠禅師の「越後三尺坊」の版画を掛けてみました。サイズがいいですね。ぼろぼろのものをネットオークションで落札し、表装し直したら立派になりました。どこかに掛けたいと思っていましたが、わりと小さめなので、掛ける場所に悩んでおりました。
そして雉の香炉。これは作者がどなたかわかりませんが、本堂横の座敷の床の間にずっと置いてあったものをこちらに移しました。
違い棚には文殊菩薩さまの騎獅像。私の祖父(父方の祖父なので善信寺十六世さんではないです)が作ったものです。これは祖父作のもので唯一残っている作品で、私のお気に入りです。
最後に小型屏風。方広寺の管長猊下の書かれたものでしょうか。すみません、私には読めません。でも「方廣」と読めるような感じなので、そうなのではないかなと…。どなたかご教授ください。画題は竹ですので、これは「葉々清風」ですかね? 電源タップ隠しにもなっております。
上間の間は今後、襖を開け放しておくことにしました。よろしければお参りの際にご覧ください。