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「六祖図」

 家内が活けてくれた座敷の花がまだまだ元気でしたのでなかなか片付けようという気になれず、もったいないと思いつつも昨日やっと片付けました。あわせて毎年お正月に掛ける白隠禅師の「達磨図」も片付けまして、さて次はなにを掛けようかなと…。次に掛けるものを思案するのも楽しいものです。散々迷った挙げ句、同じく白隠禅師の「六祖図」を掛けることにいたしました。白隠さん続きでしたが、大切な舳なので、虫干しの意味も兼ねまして掛けました。
 なんで米搗き臼の(この絵は米搗き用の石臼です)絵が六祖なの?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
 六祖とは、達磨大師から数えて六代目にあたる禅宗の祖師のお一人で、慧能大鑑(えのうだいかん)禅師のことです。慧能禅師は五祖にあたる弘忍(ぐにん)禅師のお寺で、下男として米搗きをしていたことから、石臼の絵を描くと、それはすなわち六祖慧能禅師を表すこととなります。
 しばらく座敷に掛けておきますので、ご覧になりたい方はご遠慮なくお申し出下さい。

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