二昔くらい前までは、桜の落ち葉の掃き掃除は12月の作務と決まっておりました。それがいまや8月の作務です。日本の気候は本当にどうなってしまったのかと心配になります。「常にほうきを携え、堂舎の塵を払え」というのは、中峰さんという昔の和尚さまの10ある座右の銘の一つで、この座右の銘は朝のお経の一部として、毎朝唱えています。掃除が禅宗坊主にとっていかに大切かということを表しておりますが、それにしてもこの落ち葉の量は多過ぎまして、幼稚園の園庭の掃き掃除にだいたい2時間くらいかかります。12月ですと、枯れた落ち葉がすべて落ちれば掃き掃除も一段落ですが、まだまだ木々には青々とした葉っぱがたくさん茂っており、掃き掃除もまだまだ続きます。