1月28日は、先代 大豊和尚の命日でしたので、朝のおつとめの際に回向させていただきました。
早いもので、亡くなってもう9年になります。病気のため余命宣告をされてからは、住職交替と理事長交替の事務でばたばたでしたが、入院はしたくないという本人の意思で自宅での看取りとなりましたので介護もあり、なかなかにハードな日々でした。時々、その日前後の日記を読み返してみたりしますが、本人を気遣いつつも、いろいろと提出書類をそろえたり、はんこをもらいに他寺の和尚さんや寺の総代さんのお宅、あるいは幼稚園の理事さんのお宅をまわったり、本山や静岡県に書類を提出したりという毎日の多忙さがうかがえます。特にお寺は、住職が亡くなってから次の住職を選出しますと余計に手間がかかりますので、存命中に交替する方がスムーズです。そのため手続きを急ぐ必要がありました。
そして「坊さんの人生最大の仕事は前住職の葬儀」と言われるように、密葬、津送共にこれまた大忙しで、ようやく一息ついて、あらためて悲しさの波が押し寄せてきたのは、5月になってからでした。
家内と息子が、今日はおじいちゃんのために好きだった鯛焼きを作るとか…。弟からは宇治の抹茶が届きました。私は夜、一献供えさせてもらうことにしましょう。